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岸和田といえば
孫のお宮参りのため岸和田の岸城神社に行ったので、近くの岸和田城庭園を見学する機会に恵まれました。
この庭は昭和28年、当時57歳の重森三玲が設計・施工監督したもので、すぐ隣の天守閣から見下ろされることを想定して地割りの意匠がなされています。私は足首を負傷しており、天守閣には登らず庭の外周園路から鑑賞したのですが、気付いたことを挙げてみたいと思います。
庭は「八陣の庭」と名付けられており8箇所に石組が施工されています。中心の大将石組は天守閣に、他の石組はそれぞれ園路に石組の正面を向けている。真正面から見、一歩二歩少し位置をずらすと石の重なりも異なり石の表情も違ってくる。そこを観察し作者の意図を考え、また自分なりに良さを発見できることもある。そのようなことが枯山水庭園の魅力であるわけですが、この庭の場合庭の反対側の石組や隣の石組がわりと目に入ってしまい、一組の石組に集中しにくい。またこの庭は高さを高・中・低の三段にしているとされているが、段差が約30cmとかなり低いためあまり高低差が感じられない。そのためだだっ広い敷地に幾何学的地割りと石組が散らばっているだけに見えてしまう。そこがもったいない。
ここはひとつ中心の大将石組をうんと高く据えるため全体を小山にして、各石組を目隠しの低木で囲うかしてそれぞれの石組に没頭できるようになれば、もっと鑑賞がしやすいのにと思いました。
そうは言っても天守閣からの画像によると白川砂には砂紋が付けられており、ということは海または川の景色ということになる。天守閣からの眺望を優先するあまり、肝心な石組鑑賞がしにくくなってしまったか。
その後岸城神社に向かい、七五三の参拝客でにぎわう中に、今話題のあの人の散髪前の髪型「ロン毛ポニーテール」を見つけたりもしつつ、参拝者が皆、日本文化に敬意と愛着を抱いているのを感じ、私自身も久々に日本文化に触れられて新たな勇気を貰いました。
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