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2019-10-22

鴨長明

鴨長明は後鳥羽上皇の和歌所の寄人になり新古今和歌集にも歌十首が撰ばれた。後鳥羽上皇は下鴨の河合社の禰宜(ねぎ)に就けてやろうとしたが、妨害され叶わなかった。

また長明は音楽にも堪能で後鳥羽上皇の楽所に所属し秘曲の伝授を受けるほどの琵琶の名手であった。しかしこれも中傷により挫折した。

これらのことにより長明は五十歳で出家しその後伏見区日野に終の棲家として結んだ庵が「方丈」である。方丈つまり3m四方、高さは七尺、2.1m。建物に釘や楔は使わず掛け金で留めてあるので、簡単に解体していつでも引っ越しが可能であった。

長明は十九歳の時に父を亡くし二十代で夏の日照り、秋の大風、洪水による凶作、飢饉を見ており、生きることの煩わしさや住居選択の難しさを感じていたことも背景にあると思われます。

鴨長明の住居に関する詠嘆

しがない身の上の者が権勢者の近くに住めば、絶えず畏まっていなければならず、富者の隣に住めば、我が身のみすぼらしさが恥ずかしく、家族や召し使いが隣の暮らしぶりを羨ましがる姿を見なければならない。

立て込んだ所では火事が怖いし、辺鄙な所では不便な上に盗賊に遭う危険も大きい。

権力のある者は貪欲になり、独り身だと軽んじられる。財貨を持てば不安が多く、貧しければ恨みがましくなる。誰かを頼れば自由でなくなるし他人を慈しめば恩愛の情に束縛される。

世間の常識に従うのは窮屈だが、従わなければ狂人扱いされてしまう。

一体どこに住んでどのように暮らせば安心できるのか?

日野の方丈で長明は誰に遠慮することも妨げられることもなく、心のままに念仏を唱え琵琶を奏で自然に親しんで暮らした。

隠遁生活に入って、恨みも恐れもなく、運は天に任せ、生涯の楽しみはうたた寝しつつ見る夢につき、人生の望みは四季折々の美しい景色である。世界は我が心の持ちようひとつであり、地位や財宝よりも、今の私には一間の庵での生活がなにより好ましい。

写真は岡山後楽園の舟屋



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