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平常心

「方丈記」を取り上げて「徒然草」を取り上げないのは片手落ちかと思い、ざーっと読み何か心に響く言葉はないかと探したのですが。

期待しているとうまくいかず、期待しないとうまくいく。心配していると案外すんなり行くし、簡単だとたかをくくっていると苦戦したりする。待っている人は急用ができて来られなくなり、期待していなかった人が来る。今日はこれをしようと思っていると別の用事ができて忘れてしまう。

とかくこの世は意のままにならないということでしょうか?

その道の専門家はたとえ下手であっても上手な素人より必ず勝っている。なぜなら専門家は気をゆるめず慎重に行うのに対し、素人は自由勝手な気持ちで振る舞うからだ。

木登り名人の言葉として

怪我はもう安全な場所になってから起こすものだ。

双六の名人の言葉として

勝とうと思って打ってはいけない、負けまいと思って打つべきだ。

これは心構えとして「平常心」の重要さを説いたものと私はとらえました。世の中のことは大騒ぎするほどの大したことは稀であり、基本的に平常心を持って事に臨めということなのかと。

前回の参考文献は 本郷恵子『蕩尽する中世』

写真は姫路市的形町 万宝寺庭園