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くろみつ

先日放送されたNHK『歴史秘話ヒストリア』の斎藤道三の回は新発見の史料もあり内容が濃かったと思いましたので、論点を整理して記述したいと思います。

斎藤道三はこれまで油売りから身を起こし一代で一国の主にまで登り詰めた下克上の代表のように言われてきたが、実は道三の父と道三の二代による下克上であった。

土岐頼芸と頼純が対立する中、娘の帰蝶を頼純に嫁がせ一年後に暗殺、さらに頼純の弟に嫁がせこれも切腹に追いやった。この辺りの手段を選ばぬ残忍さが蝮と呼ばれる所以か。

次に帰蝶を嫁がせた相手が織田信長であった。うつけとの噂を確かめるため対面してみるとうつけどころか並々ならぬ英傑であることを悟り、信長が今川に攻められた際には加勢し友好関係を築いた。

道三の革新的なやり方に家臣は先例がないことを理由に反発し保守的な息子の義龍を担いだ。道三の着物の紋は道三オリジナルの二頭立浪であるが、義龍の紋は伝統的な桐であった。

ところで京都京北の周山城址近くの慈眼寺に行ったのですが、墨で黒く塗られた明智光秀像を拝観できました。有名な肖像画とは全く正反対の印象のその異様な姿、特に強すぎる眼力が独特でした。くろみつ(黒い光秀?)大雄尊としてお祀りされています。