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2021-03-29

スエズ運河とイギリス

1858年、万国スエズ運河会社が創設され、フランスが資金を、エジプト総督からも資金と労働力の提供を受け、1869年スエズ運河は開通した。そもそもフランス人外交官・技術者レセップスが乗馬を教えて親しくなったエジプト総督サイードの支持を得たことが運河建設の発端であった。

工事は10年かかり、クフ王のピラミッド30個分の砂を掘り出すという難工事で、12万人のエジプト人が工事の犠牲となった。建設工事に約1億ドルかかったが、砂漠の巨大水路であることにより、その後の補修・修理にさらに巨額の費用がかかった。

エジプトは当時の南北戦争の影響で価格が高騰していた綿花に目をつけ、綿花の栽培で運河の費用を賄おうとした。しかし南北戦争後、綿花価格は大暴落しエジプト財政は悪化した。

1874年当時スエズ運河を通過する船の総トン数の73%をイギリス船籍の船が占めていた。またスエズ運河により、ロンドンとインドのポンペイとの距離は5300km、当時の時間で24日短縮でき、イギリス・インド間の距離は3分の1になった。アジア貿易を支配するイギリスにとってスエズ運河は垂涎の的であった。

1875年エジプト総督はスエズ運河の株式の4割を売りに出した。フランスは普仏戦争でビスマルクのプロイセンに敗れ、その賠償金の支払いのため運河を買収する余裕はなかった。

イギリスの首相ディズレーリはスエズ運河株が売りに出されたという極秘情報を得ると、休会中の議会には相談せず、独断でユダヤ人財閥ロスチャイルドから4000万ポンド(2000万ドル)を借り入れ運河株を購入した。ロスチャイルドから抵当の話が出されるとディズレーリは即座に「イギリスを抵当にする」と言ったとされている。

参考文献=宮崎正勝『商業から読み解く「新」世界史』

画像=整備中の弊社車庫横植木畑(日本庭園部)



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