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2021-04-12

95ヶ条の論題

フィレンツェの黄金時代を築いたロレンツォ・デ・メディチの次男ジョバンニは財力にものを言わせ教皇の座を得た。レオ10世である。サン・ピエトロ大聖堂の改築工事を行うにあたり、資金不足に直面しドイツの金融財閥フッガー家から融資を受けた。

フッガー家は貸付金を回収するためレオ10世に、ブランデンブルク選帝侯の弟アルブレヒトにマインツ大司教の座を売るよう説得した。マインツ大司教は7選帝侯のうちの最高位でありその代金は教皇庁の予算1年分であった。

アルブレヒトにもそのような金を用立てることは困難であり、そこでフッガー家は贖宥状の販売を勧めた。弁舌巧みなドミニコ会修道士を連れてきて販売促進を図った。

もくろみは奏功し、フッガー家はレオ10世から貸付金と利子を回収し、アルブレヒトもマインツ大司教に就任しその後枢機卿になった。

この贖宥状に批判の声をあげたのが有名なマルティン・ルターである。

ところで15世紀にドイツの金属加工職人グーテンベルクが印刷を実用化しており、当時大量に印刷された書物は主に聖書であった。ルターは神の教えは聖書によって授けられると説いたが、その背景には一般庶民への聖書の普及があった。

また、そもそも中世以来カトリックの教会勢力はドイツ諸侯の領土の中に土地を保有し、諸侯が手出しできない独立圏を持っていた。諸侯と教会の利害は対立していた。

ルターの「95ヶ条の論題」はパンフレットとして大量に印刷されヨーロッパ中に出回った。ドイツ諸侯たちはルターのローマ・カトリック批判を利用し教会の腐敗をキャンペーン化した。

1546年、神聖ローマ帝国皇帝カール5世とカトリック教会勢力はシュマルカルデン戦争でドイツ諸侯に敗北、以後ルター派諸侯たちは自国領土内で独裁権を固めた。他方、皇帝の権力は弱体化し、ドイツでは分裂状態がその後300年以上続いた。

参考文献=宇山卓栄『「宗教」で読み解く世界史』

画像=赤穂城跡本丸庭園



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