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大祖国戦争
第二次世界大戦前後のソ連の動きを注視すると、第二次大戦を日独伊のファシズム陣営と米英ソの民主主義陣営との戦いと見る固定観念では理解できない歴史の真実があるかもしれません。
1 1939年5月 ノモンハン事件勃発
満州とソ連の国境をめぐる紛争で、最新装備を持つソ連軍の前に日本軍は大敗。しかしこの事件を機にスターリンは、日独に挟まれるニ正面作戦を避ける必要に迫られた。
2 1939年8月23日 独ソ不可侵条約締結
これによりソ連はニ正面作戦を回避できる体制ができた。しかしこの条約では独ソによるポーランド分割、ソ連によるバルト三国併合が秘密議定書で定められていた。
3 1939年9月1日 ドイツのポーランド侵攻
4 1939年9月17日 ソ連のポーランド侵攻
ソ連はさらに11月にフィンランドに侵攻、12月に国際連盟から除名される。
1940年にはバルト三国も併合。
5 1941年4月13日 日ソ中立条約締結
将来の独ソ戦に備えて手を打ったと考えられる。
6 1941年6月22日 独ソ戦勃発
ドイツは石油確保のため、ソ連のバクー油田を狙ったといわれる。
7 1941年12月8日 日本が真珠湾攻撃
ちょうどこの頃ソ連侵攻中のドイツ軍はモスクワの手前40kmのところで戦車のエンジンオイルが凍りつき、ドイツ軍は停止。スターリンは日ソ中立条約を結んでいたこともあり日ソ戦はないと判断、シベリアにいた部隊をモスクワ防衛に回し、ドイツ軍を押し返した。
8 1942年~43年 ソ連はスターリングラードの戦いに勝利
ドイツ軍はバクー油田に向かって進軍したが、ソ連軍は途中のスターリングラードを防衛、勝利した。
9 1945年2月 ヤルタ会談
ヤルタ密約で、
ソ連はドイツ降伏後3ヶ月以内に対日参戦すること
ソ連は日露戦争で日本に奪われた南樺太、旅順・大連の利権、満州における鉄道利権を得ること
ソ連は全千島列島を併合すること
が決められた。
10 1945年5月 ベルリン陥落、ドイツ降伏
11 1945年8月9日 ソ連は日ソ中立条約を破棄、満州・朝鮮・南樺太・千島列島に侵攻
12 満州に残された日本人、日本兵は帰国を許されず、70万人がシベリアに抑留され強制収容所に送られた。そこでは強制労働に従事させられたばかりでなく思想教育がなされた。「君らは日本帝国主義の犠牲者であり、戦争を起こした元凶は軍部、財閥、そして天皇である。祖国に戻った際には帝国主義を打倒し社会主義を実現しよう」。
スターリンはナチスドイツに勝利しソ連の領土を拡大した英雄、という評価は今も根強い。
参考文献=茂木誠『戦争と平和の世界史』
画像=醍醐寺三宝院(2018年撮影)
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