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2020-04-11

元石橋

先月中頃より少し時間的な余裕ができたので、前から気になっていた弊社庭園の模様替えを思い切ってすることにしました。

まず気になっていた庭の問題点を挙げていきます。

1 施工前の庭では流れに大きめの尖った砕石を使っているのですが、石の間から草が生える、枯れ葉が石の隙間に入り込む、ホウキが使えない、等の問題があった。

2 流れを完全にせき止める形で石橋が掛けられており、流れとしてとらえにくいし、橋を乗り越えなければ奥に行けない不便さがあった。

3 流れの横に雪見灯籠があるが、流れを自然の景色としてとらえようとするとどうしても人工的な灯籠は邪魔にならざるを得ない。

4 流れの下流に石臼を埋めて睡蓮を植えているが、これも自然の景色としてとらえようとすると邪魔になる。ただ、流れがだだっ広いものとなるのを防ぐためのアクセントが欲しかったことは理解できる。

5 奥の立石についてはその高さ(3mと2.7m)といいその重量といいこれを触るのは危険過ぎるので、その施工技術の高いことを尊重しそのままとさせていただいた。しかし手前の石は前垂れの穏やかな表現に終始していると思われるので、少しメリハリのある石組にしたいと思った。

次に実際の施工に入りますが

まず石橋(500×500×3000)の移動は重量的に困難なので割って二個の景石にすることにしました。せり矢を使い比較的簡単に割れました。割った石は流れにせり出すような格好に据え付けました。

次に流れに使われていた砕石ですが、撤去して処分するとなると運搬が重労働だし処分費も掛かる。そこで再利用して奥の立石の前の急流の表現に使いました。

灯籠と石臼は撤去して資材置き場に納めました。

石橋の撤去によりどうしても流れがだだっ広く無表情になる危険があるので、前述のように元石橋を流れにせり出して据えたのですが、更に流れを複雑にするため島を配置することにしました。立石の前に据えられていた二石と橋添石の、合計三島。流れの中にさらに小さい流れが島の回りを巡り変化のある景色ができました。

右手護岸の足元には伊勢ゴロタ石の洲浜を設け、流れ自体はモルタルの上に青のゴロタ石となりました。ただ、残念なことに洲浜と流れの石の大きさが同じになってしまいました。

流れを石だけで埋めてしまわず下草を流れに入れたい、しかし石を隠してしまわないようにあくまで脇役でいてほしい、この様な思いがあったのでできるだけ背の低い和風の下草を選びました。といっても庭にあったものを移植しただけなのですが。シャガ、セキショウ、リュウノヒゲ、オニシダ、フイリヤブラン等。ちょうどシャガの花が咲いてくれています。

以前に飛石と飛石の間を小石で埋め、洲浜状の広場にしていたのが、今回の流れと相まってより洲浜らしい雰囲気が出たのは計算外のことでした。

その他、御影石の親子のカエルがいるのですが、子を背負ったカエルはどことなく愛らしくもあり、どう処理しようかまだ考え中です。