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2020-06-01

黄爵滋

1836年許乃済(きょだいさい)がアヘン弛禁論を道光帝に上奏した。アヘンの輸入を禁じ吸食者に重刑を課しても一向に効果なく吸食者は増えるばかり。アヘンの代金は莫大な額になり不正役人の懐は賄賂で豊かになるばかり。そもそもアヘンを吸う者は遊情無志、取るに足らない輩である。官僚や兵丁、公共の職にある者がアヘンの悪習に染まれば法をもって直ちに免職とするのだから政体を傷つけることはない。いっそアヘンの輸入を認め税を課して夷商(外国商人)に納付させ、銀を使わず物々交換で交易させてはどうであろうか?

ところで皇帝に奏文を奉ることはよほどの勇気がなければできないことであった。皇帝の気に入らず左遷、免職あるいは死罪の可能性もあった。従って清においては政治的才能とはまず優れた文章を書けることであった。

2年後、アヘン厳禁論の決定版黄爵滋(こうしゃくじ)の奏文が上奏された。

海港を厳重に取り締まっても効果はない、清の沿岸は万余里の長きにわたりどこからでも船は入る。  通商を禁じてもアヘン船を外洋に浮かべ奸人が密輸する。  アヘン販売人を罰しようとしても官吏が賄賂を取り売人をかばう。  ではアヘンを禁止は不可能か?   アヘン販売が盛んであるのはアヘンを吸食する者がいるからに他ならない。吸食する者がいなくなれば、販売は行われす外夷のアヘンは自然に来なくなり、銀の流出も止められる。

今年の某月某日より来年の某月某日まで1年間を区切り、中毒患者にアヘン断絶の猶予期間を与える。1年後なおアヘンを吸食する者があれば重罰を課してもよいであろう。これまでアヘン吸食の罰は「枷」「杖」のみであったが、今後は死刑とする。紅毛人は自国でアヘンを吸食するものがあれば、衆人環視の前でその者を棹の上に縛り付け大砲で海に撃ち落とす。自国民には禁じておきながら密輸を容認するとは甚だ卑怯。紅毛人でさえアヘンを禁止できるのだからわが皇上雷霆の威、赫然震怒(かくぜんしんど)すればどんな愚頑な輩でもアヘンをやめるであろう。

道光帝はこの奏文に心を動かされ写しを各総督、巡撫、将軍に送り意見を求めた。

写真は旧徳島城表御殿庭園(千秋閣庭園)(2016年7月撮影)



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